自然塩と精製塩

ネット上や健康志向TVなどでは自然塩が体に良いとされていますね。なぜそう言えるのでしょうか。違いをまとめてみました。

自然塩とは

自然塩の明確な定義はありません。なんとなく出来上がった言葉のようです。

  • なんとなくNa以外の成分が数%含まれている
  • なんとなく湿っている
  • 岩塩である
  • なんとなく自然の力でできている

製品のよっては「Na 90%」と謳っているものもあります。それだと自然塩信者(あえて信者と呼ばせていただきます)は「塩分控えめで体に良い」「10%もミネラル分がある」などと勘違いするでしょう。でも実はNa90%であとの10%のほとんどが水分でした笑。NaClの9割しか塩分がないのなら料理に使う量は増えてしまいますよね。

また、Na以外のミネラルが多いと体へのNaClの吸収が穏やかになるという文も見つけましたが、それは「塩を直接口に入れた場合」ではないでしょうか?料理になると他の要素もいっぱい入ってくるのでそんなこと言ってられないですよね。もちろん科学的医学的エビデンスはありません。

塩田で太陽熱の力で徐々に蒸発させて作ったものと、窯で炊いて蒸発させたものとでは何が違うのでしょうか?ここから先は皆さんの判断にお任せします。スピリチュアル系のサイトやパワーがどうの波動がどうのというサイトに限って自然塩を推してますね。どうしてでしょうね。

自然塩の味:ミネラルの味?甘い塩?旨味のある塩?

NaCl以外の不純物があると塩味に雑味が加わります。極微量でも私たちの舌は優秀ですので味が変わったことがよくわかります。では巷では「甘い塩」「旨味のある塩」などということがありますが本当はどうなのでしょうか。

微量なミネラルのおかげで舌や脳が錯覚を起こすようです。極微量の苦味が塩味との相反効果で甘いと感じてしまうことがわかっています。もちろん実際は甘くはありません。そしてこれは塩の粒を直接口に入れたときにしかはっきりとはわかりません。

味の面で自然塩を有効に使うシーンといえば、塩をそのまま食べる場合や天ぷらなどに口に入れる直前につける場合です。とにかく直接口に入るときに有効だということです。

また、海水のミネラルバランスは羊水や血液と似ているということから自然塩は体に良いという主張する記事もありますね。

ちなみに製品のパッケージなどには自然塩と記載することはできません。

自然」、「天然」の表示は、使用しない。
「ミネラルたっぷり」など、ミネラルの効用・優位性を示す表示は、使用しない。

食用塩公正取引協議会準備会

精製塩は悪なのか

「自然塩」に対する存在として「精製塩」があります。この図式こそが変な理解の始まりなのではないでしょうか。

「自然」に対して「人工的」や「工業的」といったワードが自ずと選定され、なすがままに悪者のレッテルを貼られていますが本当に体に悪いのでしょうか。そこまで語っている人はいるのでしょうか。

確かにイオン膜とかいう機械で人工的に工場で作られているし、何より「精製」されている。ああ、なんだか悪いもののような気がしてきましたね。まさにおもうツボ。精製されていると何がダメなのでしょうか。白い砂糖は体に悪いから絶対に使わない!っていう人もいますしね。

精製することによって不純物がほぼない状態にすることができます。人工的に効率的に精製することで安価に提供できるというわけですね。ちなみに「岩塩」は何年もの年月をかけて「自然に精製された自然塩」なので99%以上がNaClです。不純物はほぼありません。

精製塩の悪い点
  • 99%以上がNaClでその他のミネラルがほとんど含まれていない

精製塩の良い点
  • 純粋な塩
  • サラサラしていて管理が容易
  • 安価

以上、良い点悪い点をシンプルに書き出しました。

ここでほとんどのブログ記事は健康面で読者の不安を煽り、自然塩が良い!自然塩を買いましょう!っていう流れでAmazonで購入できる自然塩のアフィリエイトリンクが貼られています。健康面を煽るのは購買意欲を掻き立てる王道なんですね。ここではそんなのを抜きにして本質を見ていきたいと思います。

早速ですが結論です。

精製塩のまとめ
  • 安くてサラサラしていて純粋な塩
  • 最も料理に使いやすい(プロのほとんどが使っています)
  • 結晶が小さめなのですぐ溶ける

精製塩の使い方としては

  • 素材に下味をつける

これに尽きると思います。素材に塩を打っておく作業は重要です。何%か、素材の厚いところ薄いところを考える、浸透させるのか表面に置くのかなどいろいろと用法がありますが下味に関しては精製塩でいいと思っています。

では自然塩が活躍するところは?

  • 塩の粒そのものが口に入る場合
  • 微妙な不純物が持つ複雑さを利用したいとき

このように使い分けをすると良いでしょう。僕も塩は何種類か使い分けています。

  • 精製塩→下味(浸透)
  • 藻塩 →生の魚介類(結晶が若干大きめなので溶けずに残る部分もあるから)
  • 結晶の大きい塩(フルールドセル)→皿に直接置く

長くなりましたが全体のまとめです

今回のまとめ
  • 自然塩と精製塩には製法の違いから体に影響があるようなイメージがある
  • 1日の必要量には全く足りないがナトリウム以外のミネラルが欲しいなら自然塩
  • 塩味が効率的に必要なら精製塩

本当はもっと違うこと書きたかったのに、、、

調べていたら結構いい加減なサイトが多くて参りました。。

次回は「塩はいつ感じるか」みたいな視点から、肉を焼く直前にふるか、焼いた後かみたいなことをやります。こうご期待〜。今回もありがとうございました!

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事