あさりに「ジャリっ」と砂が入っているとどんなに美味しい料理でもものすごく嫌な気分になりますよね!
この記事では
スーパーの砂抜き済みあさりって本当なの?
上手なやり方が知りたい!
こんな皆さんの疑問を解消して、日々の美味しい料理に活用できるような解説をしています。
_φ(・_・ もくじ
あさりの砂抜き、砂出しとは?
一般的に流通しているあさりは実は「砂抜き後」なのです。
砂浜から摂って海水に何日間か浸けて砂を出させた後、パックまたは発泡スチロールなどに入れて出荷されます。
砂抜きが必須なのは「潮干狩り」のあさりです。これは中にたっぷり砂が入っているので必ずやらないといけません。
ですがスーパーや魚屋さんで売られているものは砂抜き処理後なのです。というかパッケージに「砂抜きしています」と記載されていることもありますよね。
でもここで疑問が・・・
確かに。おっしゃることはわかります。
すでに数日間も砂抜きしているあさりなら、完全に出ていてもおかしくないのでは?
ここからはなぜ砂が抜けないのか、また買ってからの作業はどうしたらいいのかを解説します。
なぜ砂が抜けていないのか?
- 粘性の液体にくっついている
- 比較的大きめの石が出てこない
粘性のある液体に包まれている
あさりは自信を守るために粘液にうっすら覆われています。
この粘液は水に溶けにくい性質なので、この粘液と身の間に砂が入ってしまうと砂がガードされた状態になって、砂抜き作業をしてもあさり自身が吐き出せないのです。
これは過熱後に目視で確認しないと取り除けません。
砂ではなく小石の場合
浜辺には黒い砂だけではなく、小さな小石もあります。
この小石がかなり曲者で、あさりが水管を伸ばしてピュッと吐き出そうにも無理な大きさなのです。
そもそも砂抜きはあさりの体内の砂を出すのが目的
そうなんです!実は砂抜きはあさりの体の中の砂を出すためにやるんです。
なので体表についた砂や、入り組んだ身体の窪みなどに入り込んでいる小さな石は砂抜きの作業で取り除くことができないのです。
だから砂抜きしていても「ジャリっ」となる場合があるんですね。
ではその対策はどうしたら良いのでしょうか?
次項ではなるべく砂を出し切るために必要な作業を紹介します。
あさりは「潮出し」をしよう!
あさりなどの二枚貝はぴったりとくっついた殻の中に、海水と本体が入っています。
砂抜きの作業中も塩水に浸かっているので身には塩水を含み、塩水も殻の内部に蓄えている状態です。
このまま調理に取り掛かるとどうなるでしょうか?
めちゃめちゃ塩辛い料理になってしまいますね!
なので殻の中の海水を出す作業をしなければなりません。それが「潮出し」です。
- あさり本体
- 海水
- 砂などの異物
- 小さなカニなどの寄生動物
潮出しでは【1〜3】が出ますが、4のカニは出ません。
「潮出し」に必要なもの
といっても特別な器具は必要ありません。
家庭にあるもので大丈夫です。
- 「ボウルとざる」もしくは
- 「バットとすのこ」
- 蓋になるもの(アルミホイル など)
要はあさりが口を開けやすい状況を作ってあげて、吐いた海水を再び取り込まないようにするのです。
アルミで覆って暗くして、静かなところに30分くらい置いておくとそれだけで良いです。
ボウルの底に溜まった水分を見て驚くと思いますよ!ちなみに殻内にあった砂も海水とともに出てくることがあります。
さらに念を入れた砂抜きといってもいいでしょう。
ここで注意点があります。
*冷蔵庫に入れてはいけない
冷蔵庫は海水温よりも低く、あさりが不活性になりますので
常温でOKです。常温で30分〜1時間ほど置いておけばいいでしょう。
これで下準備は完了です。あとは美味しく料理するだけですね。
とはいえ、砂は入っているかもしれないので対策する
前述の通り、100%砂を取り除くことは不可能です。
でもなるべくなら砂のないあさりが食べたい!!!ですよね?
こうやれば効果的っていうものがないんですよね〜。仕込みの段階で砂の除去ができたらいいんですけどね。
一応私のやっている対策を書き記しておきます。
面倒でも美味しいもののためなら頑張れます!
目視で確認する
あさりは加熱されたら口を開きます。例えばあさりの酒蒸しを作るときは
- 酒を沸かす
- あさりを入れて蓋をする
- 時々蓋を開けてみて、、
- あさりの口が開いているものから取り出す
このような手順でやっていくわけですけども、
4の取り出した時に、1個ずつ目視確認しましょう。
黒い砂なら目視で絶対に見ることができます。
しかしこの作業でも「白い小さな石」は見つけることが難しいんですよね〜
触って確かめる
調理用手袋をして触って確認すると、ほぼ全ての異物除去ができます。
面倒ですよね、、でもやっています。
蒸し汁を濾す
なんなら蒸し汁も濾します。
美味しい料理には手間がかかりますね。
次回はこのあさりの出汁を生かした仕立てを紹介します!